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建設業の工事単価は年々上がってるのか、下がっているのでしょうか!?

建設業の工事単価は年々上がっています。

もし下がっているとおっしゃる方がいるのであれば、実際に数年前の請求書等と比べて単価が落ちているかどうかを検証してみたほうがいいでしょう。

もしそれでも下がっているとおっしゃるのであれば、周りは単価が上がっているのにあなただけ下がっていると言うことになります。

つまり技術や営業など原因は何かが分かりませんが、相対的にあなたの単価が下がっているもしくは価値が下がっていると言うことです。

ただしその場合でもこれから単価を上げることもできます。

今日は単価が上がっていると言う事実とともに、どうやれば単価を上げることができるのかと言うお話を書いていきたいと思います。

 

 

工事単価落ちていない

加入すること-貰う

 

まず最初に工事の単価は落ちていません。

これはデータで見ると明らかなのですが建設業の工事単価は、令和に入ってからは間違いなく上がっています。

国土交通省が出している 公共工事設計労務単価と言うデータがあるのですが、令和2年の3月と比べて令和3年の3月の単価は全体で見て1.2%上昇しています。

参考データ→https://www.mlit.go.jp/common/001387434.pdf

 

ここ1年で見る限りでも上がってはいるし、 過去数年にさかのぼってみたとしても毎年1%程度上がり続けています。

もちろん公共工事ばかりではありませんので、 全ての工事において単価が上がっているわけでは無いのですが、 基礎となる公共工事の単価が上がっているため、 建設業全体で見ても単価は上がっていると見て間違いないでしょう。

ですから工事単価は年々落ちているどころか、年々上がっていってると言えるでしょう。

 

 

これから落ちる可能性はある

 

さて、ではこれからもう上がり続けるのかと言えば、落ちる可能性もあるでしょう。

現在建設業には様々な逆風が吹いています。

その人に会うのがウッドショックとアイアンショックです。

現在建設業の材料にある木材や鉄の値段が大幅に上がっています。 少し上がっていると言うレベルではなく大幅に上がっています。

ですから一戸建てや大型の建築物を建設するためには予算が数割上がることになります。

ただし日本は見積もりの際に去年と比べて上がったとすれば、決裁が降りなかったりするため、 なかなか価格に反映することができません。

そのため建設会社は 利益を圧迫し何とか同じ値段で見積もりを作ります。 そうすれば粗利が下がるため、どこかにしわ寄せが行くでしょう。

そうなった場合職人さんへの日当や単価にしわ寄せがくることは用意に考えられます。

しかもウッドショックやアイアンショックに関しては、数年で終わるようなレベルの話ではなく、世界的に物価が上がっているだけの話であってその物価の上昇に対し日本だけ上がっていないので、 おそらく今後も戻る事はありません。

一時的な値上がりではなく恒久的な値上がりであり、戻るのを待っていたとしても価格上昇は避けられないでしょう。

つまり建設業は同じ値段で見積もりを作っている限りいつかどこかでしわ寄せがくる。 いつかは明言できませんが、価格の上昇が先かもしくは単価の下降が先か。どちらの可能性が高いかと言えば、単価の下降でしょう。

これから数年かけて単価が下がる可能性は十分にあり得ます。

 

 

単価を落とさないためにできること

 

では現在単価が常に周りと比べて下がっている人や、これから下がる可能性があると思われる方に対して対策をお伝えしていきましょう。

それは時代に取り残されないようにすることです。

具体的に言えば、これまでこの方法でやってきたからなどと新しいことを取り入れない人は間違いなく単価が下がっていくでしょう。

新しい技術やパソコン、このほかにも様々な時代の変革が建設業にも訪れます。建設業はデジタルが苦手な人も多いためかなり遅れている方ですが、国もデジタル化を進める中で建設業もデジタル化は避けられないでしょう。

デジタル化が進めば間違いなく作業効率は上がります。作業効率が上がるのであれば1日にこなせる仕事量が増えます。その時デジタルを扱えない技術だけが取り柄の職人さんであればいくらでもいる。

しかも仕事は人口減少とともに間違いなく減っていく。 そして作業効率は上がる。 そうすれば建設業で必要な人材の数が減り、その結果必要になる人と不要になる人が出てくる。

そこで必要になる人側に立てば単価も上っていくでしょうし、不要な人側に立てば単価は間違いなく下がっていきます。

 

つまり時代に取り残されないようにする事がとても重要になってくるでしょう。デジタルやパソコンを毛嫌いせず誰でも使えるものなので積極的に使っていくようにしたほうがいいと思います。

なぜならこれからはデジタルや工業機械の発達により、 職人さんの技術が必要なくなり誰がやっても同じクオリティーになるような建物が増えていくでしょう。 そうなれば経験はもう必要なくなり、長年やっているだけであれば、それが足を引っ張る可能性すらあります。

 

 

まとめ

 

 

建設業の単価は 下がるどころか年々上がっています。もしその中で下がってらっしゃる方がいるのであれば、今すぐ時代に取り残されてないかを確認した方が良いでしょう。 そして人口の減少やウッドショックやアイアンショックの影響によりこれから単価が下がる可能性もあります。

その時必要とされる側になるためにも新しい情報をしっかりと取り込み、古くなったものにすがることなく新しいものを否定することもなく、何歳になっても成長していく必要があるでしょう。

これから単価は下がっていく可能性がありますが現場では単価は上がっています。

投稿者プロフィール

北日本労災一人親方部会
北日本労災一人親方部会
北日本労災一人親方部会 理事長 中村 翔 ~一人親方労災保険コンサルタント~

1987年(昭和62年)千葉県流山市生まれ。幼少期から高校生までは特に体を動かすことが好きで活発に過ごす。
社会人となり某大手サービス業に入社し2015年 大手サービス業を退職。
2020年に建設業一人親方様の特別加入労災団体、北日本労災一人親方部会設立。北海道、青森、岩手、秋田、宮城、福島、山形、新潟県で活動中。
小さい頃からじっとしてられない性格で、今でもなおらない。興味がすごいあるものにはどんどん追及していく癖あり。
現在は、ITに特化した大学に通い、北日本労災一人親方部会の理事を並行して動いてます。

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