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このポストでは、一人親方に向けて請求書を作成する方法について丁寧に解説します。発行者名、受け取り人の詳細、そして請求書が必須となる項目群のうち、金額の計算方法や振り込み先などを含め、すべて説明します。人工代の書き方の方法、金額の表示方法、小数点の丸め方など、実際の業務での注意点も記述しています。この情報は一人親方になる人なら必見ですので、是非最後までご覧ください。
一人親方の請求書で記載が必要なのは、以下の5項目です。ひとつずつ詳しく解説していきます。
請求書を作成する場合には、発行者の名前や会社名を記載することが重要です。個人事業主の場合は、お名前を、法人の場合は、会社名を記載し、屋号を使用する場合はその名前を記載することもできます。発行者の名前を請求書に明記することで、受け取り側が誰からの請求書なのかが明確になり、スムーズなやり取りができますので、ぜひご確認ください。
請求書を受ける事業者の氏名、もしくは名称は、正確に記載する必要があります。これにより、誤解やトラブルが防止できます。
請求書の記載例(株式会社Ⅹに請求書を送る場合)
Ⅹ株式会社 ⇒ ✕
株式会社Ⅹ ⇒ 〇
なお、個人事業主に請求書を送る場合は、個人名の記載が必要です。正確な記載により、スムーズな取引ができるようになります。
取引年月日は、請求書の発行日とは別物です。例えば、工事が関わる場合は、工事が開始した日、終了した日、そして検収された日が取引年月日になります。支払い期限や源泉徴収税の計算に影響するため、期間を明確にしておくことが重要です。これを守ることで不必要なトラブルを避けることができます。
取引内容とは、提供される具体的なサービスや商品の詳細について記載された項目です。請求書を受け取る際に、この項目を確認することで、支払い対象となるサービスや商品が明確になります。
建築関連の場合、主に建築や改修の工事内容が取引内容となります。明確に取引内容を示すことで、請求トラブルを回避することができますので、利用する際には注意しましょう。
親しい方に向かって、請求書には「請求金額(税込)」の記入が必要になってきます。この項目は、商品やサービスの総額を算出する際、消費税も含まれることをご存知でしょうか。消費税は、請求書作成時の税率が適用されるのです。たとえば、2023年4月1日の時点の税率で計算する場合には、「商品代金20,000円+消費税2,000円=22,000円(税込)」のように、必ずわかりやすく記載しましょう。
建設業一人親方の請求書の書き方を項目別に解説していきます。ひとつずつ見ていきましょう。
ビジネスにとって、事業者名は非常に重要な要素の1つです。正確かつ明確に表示される事業者名は、消費者や取引先がビジネスに対して認知する助けとなります。実際、正確な事業者名を表示することは、ビジネスの成長や継続性において重要な役割を果たすのです。
ビジネスの情報を提供する際には、電話番号やFAX番号、そしてメールアドレスも忘れずに伝えることをおすすめします。そうすることで、お客様からのお問い合わせに迅速に対応できるようになります。
請求書を発行する際は、必ず日付を明記しましょう。なぜなら、取引先に支払期限などを正確に伝えることができるからです。もし、請求書の発行が遅れると、支払期限も遅れてしまいますので、発行日には気をつけましょう。
請求書番号は、請求書の管理や特定に必要不可欠な情報です。特に個人で複数の請求書を発行する場合は、請求書番号を割り当てることによって、混乱を避けることができます。また、請求書番号を指定することで、請求履歴を簡単に追跡できるため、取引の透明性を高めることができます。つまり、請求書を発行する際には、請求書番号を必ず指定するようにしましょう。
工事内容をできるだけ具体的に記載することは、とても大切です。請求書を受け取った方が、支払うべき金額が正確に理解できるように、工事内容の詳細が必要となるからです。
例として、内装仕上げ工事の項目であれば、以下の内容で記載できます。
・壁や天井のクロス張り
・タイル貼り
・壁パネルの取付け
・床の仕上げ作業
上記のように、工事内容を詳細に記載すれば、取引先が工事内容を把握しやすくなるため、細かな記載をするとよいでしょう。
正確な数量の記載はビジネスにおいてとても重要です。取引先に請求金額を正確に理解してもらうためには、数量の明記が必要不可欠です。内装仕上げ工事の場合においても、タイル貼りの数量や取り付ける壁パネルの数を明確に記載することが、工事内容を取引先が理解しやすくする秘訣です。
単価とは品目一つ当たりの価格を示します。例えば、小売業の場合、商品Ⅹが単価200円の場合、商品Ⅹを7つ購入した場合の金額は1400円となります。正確に単価を記載することで、取引先が注文金額を簡単に理解できるようになります。
正確な金額は、ビジネスの成果を明確にするのに重要な役割を果たします。金額計算は、信頼性と尊重を表す上でも非常に大切です。金額に誤りがあると、信頼を失ってしまう恐れがあるので、間違いがないように細心の注意を払って確認しましょう。
お買い物やサービス利用時に把握しておく必要のあるのが、「小計(しょうけい)」という項目です。この項目は、請求書や領収書に記載されており、複数の項目をまとめた金額を表示するためのものです。たとえば、建築関係では「大工工事」「管工事」「内装仕上げ工事」など、複数の項目がある場合、それぞれの金額を小計にまとめることができます。小計を記載することで、お客様が支払うべき金額を簡単に理解できるため、トラブルを予防することができます。
消費税とは、個人事業主が商品やサービスを提供する際に課せられる税金です。消費税率は、請求書の発行日において適用されます。請求書には、商品やサービスの金額のほか、消費税額も含まれます。たとえば、請求金額が20,000円の場合、消費税額は2,000円になります。そして、「請求金額(税込)」と請求書に記載することで、取引先は正確な支払金額を確認できます。
源泉徴収税とは、一人親方が受け取ったお金のうち、事業主が事前に取り立て、国に納める必要がある税金です。一人親方は源泉徴収税が引かれた分だけが受け取れます。もちろん、ビジネスの中でも源泉徴収税は必要です。例えば、一般的な会社員の場合、給料から源泉徴収税が差し引かれます。源泉徴収税はあくまでも予備納付であり、確定申告の際に精算されます。もし、支払われた金額が多かった場合は、追加納税が必要になることがあります。
請求書では、請求金額(合計)がとっても大事なポイントです。この金額には、商品やサービスのお金に加えて、消費税や源泉徴収税などの税金が含まれているんです。正確に金額を記載することは、あなたのビジネスでの信頼性と尊重を示す大切なポイントになりますよ。取引先が支払っていただける金額をスムーズに理解してもらうためにも、請求金額(合計)の記載は必要不可欠です。
請求書を発行する時は、請求金額を手に入れるために必ず振り込み先を書いておきましょう。振り込みをする時には、次の情報が大事になってきます。
振込先の銀行名
支店名
口座番号
口座名義人
振込手続きのときは、情報を正確に入力することが非常に重要です。そうすることで、スムーズに進めることができ、誤ってお金を送金してしまうリスクを回避することができます。
お互いの利益のために、支払い期限を明確に記載することがとても大切です。期限が漠然としている場合、いつまでに支払えば良いのか分からず、不安になってしまいます。通知だけでなく、請求書にも支払い期限を明確に記載することが重要です。そうすることで、誤解や混乱を避けられます。
「備考欄」では、割引の適用条件や支払い方法に関する重要な情報を記載することができます。たとえば、特定条件下でのみ割引を適用するか、支払い方法に関する注意事項などです。
「備考欄」は、請求書受領者にとって非常に重要な項目となります。わかりやすく、簡潔な文言で記載しましょう。
一人親方が請求書を作成する際、注意するポイントは主に4つあります。ひとつずつ解説します。
「人工」とは、人間が手作業で作り出した物を指します。建築や土木、電気工事といった身体を動かして仕事を行う業界において、人工は重要な役割を果たしています。請負業者が請求書を作成する際には、人工費用の詳細を明確に記載することが必要です。
具体的な請求書の記載方法は以下の通りです。
日付 | 項目 | 数量 | 単価(税抜き) | 消費税 | 小計(税込み) |
2023年AA月BB日 | 人工代 | 10日 | 20,000円 | 10% | 220,000円 |
以上のように、人工代を表にまとめると取引先も把握しやすくなります。
金額の書き方には、以下の2種類があります。
金額の末尾に円をつける
金額の前に『\』をつける
どちらを使う場合でも、必ずカンマを入れることが重要です。カンマを入れた金額の記載
例は、以下の表にまとめました。
4ケタ | 5ケタ | 6ケタ | 7ケタ |
円で表記する場合 | 5,000円 | 50,000円 | 500,000円 | 5,000,000円 |
¥で表記する場合 | \5,000円 | \10,000円 | \100,000円 | \1,000,000円 |
お金に関する記述には、正確性と一貫性が求められます。カンマや円マークを適切に使うことも大切です。この点にも配慮しましょう。
請求書を作るときに端数に悩まされることがあります。4捨5入、切り捨て、切り上げのどれを使うかです。トラブルを防ぐためにも、ルールをしっかりと決めておきましょう。
2023年10月には、インボイス制度が導入される予定です。この新しい制度は、今まで免税事業者として働いていた個人事業主や一人親方の方々にも影響を与えます。
↑YouTubeで詳しく配信してます。
【インボイス制度導入後『免税事業者』で仕事を受ける場合】
・現在請け負っている仕事が減る可能性がある
新たな制度が導入されるにあたり、取引先から取引終了を告げられる可能性があることをご注意ください。「免税事業者」の場合、取引先は「適格請求書」の発行ができないため、仕入税額控除ができなくなってしまうためです。この新制度導入後、課税事業者と取引する企業が増えると予想されるため、今後はそのような取引をご検討いただけると幸いです。
・消費税額分の値引きを要求される
新しい税制度が導入されたことで、仕入れ税額控除ができない免税事業者は、取引先から消費税額分の値引きを求められることがあります。これは、免税事業者が適格請求書を提出しなければ仕入れ税額控除ができないことが理由です。取引先はこの消費税に近い金額を値引きしようと考える可能性があるため、注意が必要です。
【インボイス制度導入後『課税事業者』で仕事を受ける場合】
・現在より売り上げが下がる可能性がある
課税事業者になると、消費税の納税が発生することに留意してください。そのため、売り上げが少し減少する可能性が出てきます。売り上げが年間1,000円以下の場合は、消費税が免除されますが、課税事業者になるとその限りではありません。このことを念頭に入れ、よく考えて決めましょう。
・事務作業の手間が増える
インボイス制度は、ビジネス取引において、請求書の発行と同時に情報を電子的に提出することによって、取引の公正性と信頼性を向上させるための制度です。
たとえば、請求書の番号や発行日、取引先の詳細、商品やサービスの情報、および売上金額など、多くの情報を入力する必要があります。導入によって、事務作業の増加の可能性があるものの、税務についても適正化されることになります。
インボイス制度は、一人親方のビジネスにも大きな影響を与える可能性があります。新しい制度に関心を持った方は、税務署で詳細な情報を収集してみましょう。
この記事では、一人親方が請求書を作成する上で気をつけるべきポイントについてお話しました。請求書には、消費税や源泉徴収税、振込先、支払い期限、備考など、たくさんの項目が含まれます。
ただし、正確な金額の計算や記載、端数の処理など、注意深く記入することが大切です。
また、2023年10月から全面導入されるインボイス制度についても解説しました。一人親方の方々は改正内容を把握し、税務署などで情報収集を行うことをお勧めします。
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名称
北日本労災一人親方部会
理事長
中村 翔
認可
厚生労働大臣青森労働局承認
厚生労働大臣福島労働局承認
加入員資格
北海道・青森県・岩手県・秋田県・福島県・山形県・新潟県・宮城県にお住まいの建設工事に従事する一人親方とその家族従事者
所在地
〒038-3163 青森県つがる市木造字中館湯浅44
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〒060-0061 北海道札幌市中央区南1条西16丁目1番地323 春野ビル3F
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