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ウッドショックが日本にどんな未来を与えるのかというと、豪華新築とリフォームの二極化していく流れになるでしょう。
なぜそうなるかというと、ウッドショックのせいで原材料価格が高騰し一般人が新築を買えなくなるからです。
その流れは想像しやすいと思いますが、このまま木材の値段が上がれば、新築を立てる人は減るでしょう。現時点では木材メーカーや建設業者などが頑張って、住宅の価格をできるだけ据え置きにしていますがそれもいつか限界が訪れます。
なぜなら原材料の値段が上がるのに、価格据え置きということはどこかを削る必要がある。
代替の木材の研究も進んでいますが、それだけでは抱え切れないでしょう。
その結果、家の大きさが縮小するか、人件費を削るしかありません。人件費を削るということは、その皺寄せは一人親方にやってきます。
これまで3日でやっていた仕事を2日でやれと言われることも出てくるかもしれませんし、場合によっては人数を減らされることもある。最後には単価も落とされ、仕事すらなくなる可能性もあります。そこで限界を迎えた建設業は値上げに転じます。
すると、日本人は家が買えなくなっていきます。なぜならデフレのおかげで、賃金が上がっていないから。価格が上がっても給料が上がっていないので、購入ができないということに。つまり新築の戸数は間違いなく減っていくでしょう。特に一戸建ての戸数が明確に減っていくはずです。
しかし日本人は持ち家がとても好きなので、持ち家を諦めることはないでしょう。
この需要はリフォーム需要によっていきます。
現在日本は少子高齢化でかつ人口減少に転じています。住む人が少なくなれば住宅が余ってくる。そうすると中古住宅の相場はどんどん下がっていくわけです。
実際今はリノベーションという言葉もよく聞くようになりました。
つまりすでに日本人は、新築を立てる人が減ってきているということ。世界的にはSDGsの流れもあり、なんでもかんでも新しいものを作るのではなく、中古の物件を直して住もうという人もどんどん増えていくはずなんですね。
しかも中古物件の価格はどんどんと落ちていくので、信じられないような価格での取引が行われることになる。つまり中古物件と言ってもそこまで悪いものばかりではなくなるということですね。
そして同時に、お金もちも増えています。お金を持っている人はどんどんと金持ちになり、お金を持っていない人はどんどんと貧乏になっていく。これはもう止めようがありません。それに伴い高級建材を使った豪邸を立てる人も増えるでしょう。数千万円レベルの豪邸が増えるようになっていきます。
つまり検閲業界は、豪華一戸建てと都心の低価格マンションと中古物件のリノベーションに偏っていくと予想されています。
ですから一般家庭の一戸建てをメインに扱う元請けや一人親方は、これから10年20年でみたときに、仕事が減っていくことは確かです。
徐々に気がつかないうちに、新築一戸建ての市場が確実に小さくなっていくでしょう。一人親方にとっても、とても見逃せない時代の流れになっていくでしょう。
ではそもそもウッドショックはなぜ起きたのかをお話ししていきましょう。
要素は
が関わっていると言われています。
まず世界的な木材の需要が上がっているということが挙げられます。
中国などでもそうですし、ヨーロッパやアメリカなどでも木材の需要が増えています。インドや中国やタイ、インドネシアなどが徐々に発展し人口も増え続けているため。建設の需要が爆発的に上がっている。それに加え各国の購買力が上がっており一般市民でも日本人並みの住居を立てるようになってきました。
つまり日本だけでなく中国やアジア諸国で人口の増加と経済の発展により、木材の需要が上がっているという点があります。
しかもここにコロナ禍がかぶさりました。これまでそこまで木材の需要が多くなかったアメリカやヨーロッパでも授与が増えているというのです。それはコロナ禍により郊外への住居の建設。そしてDIYの需要です。
コロナ禍により都会の役割や価値が大きく下がりました。なぜならミーティングはオンラインで済みますし、たくさんの仕事がネット上でできるようになり。都会に人が集まる必要が減ったんですね。これに加えて都会で人が密になることも避けたい。
つまり都会が快適ではなくなり、どんどん郊外に移住しているそうです。
そのため郊外の住宅の需要が大きくなり、日本に比べても大きい住宅が立つアメリカやヨーロッパの木材需要が爆発しているという状況が絡んでいます。
そして2点目が中国によるコンテナの買い占めです。
木材はコンテナに入れて運ぶのですが、このコンテナを中国が国内での流通のために買い占めて行っていると言われています。
正確には買い占めではなく、中国国内において物流が盛んになって、国外にものが出ていかないので、中国にコンテナが滞留しているといえそうです。これの何が問題なのかというと、世界中でこのコンテナが不足し、物流の単価が跳ね上がっているそうです。
運ぶためのコンテナが少ないため、需要に対し供給が少なくなり、運送量が上がっているというもの。この運送量が木材の価格を上げているんですね。
さらに日本のデフレも悪さをしています。
突然ですが、日本のビックマックは400円程度ですが、全く同じものをアメリカで購入するといくらかご存知ですか?実は800円ほどになります。
実は昔は日本の方がビッグマックは高かったんです。それなのにアメリカに追い抜かれ、さらに二倍の値段で売られるようになった。
これはアメリカが高いのではなく、日本が安すぎるんですね。
実は日本って20年以上物価が上がっていないのです。いまの30代にとって物価が上がるという感覚はあまりないと思いますが、それは日本だけで世界的に見ればどんどん物価は上がっているわけで、日本国内で流通するお金の量は変わっていません。
国内だけに目を向ければそれでもいいのですが、問題は仕入れ価格です。
世界的には物価が上がっているので、木材の値段ももちろん上がっている。でも日本の住宅の値段は上がっていない。世界的にみた時に価格は変わっていないのに、仕入れ値だけ上がっていく以上事態なわけです。
お菓子屋パンなんかもどんどん小さくなって行っていますよね。あれはメーカーが悪いのでも原材料が高騰しているのでもなく、純粋に日本の物価が取り残されているだけ。結構本気でヤバい状況ですよね。
今までは企業努力でなんとかしていましたが、もうどうにもならなくなった。これがウッドショックの正体です。
ではウッドショックはいつまで続くのかという問いに答えましょう。
残念ながら終わることはないでしょう。コロナ禍が落ち着いた時に若干の価格が落ち着く可能性もありますが、基本的には上昇傾向を続けます。
なぜなら日本の物価が上がらない限り、世界の物価は上がり続けるわけで、どんどん取り残されていくわけですね。
オイルショックのように相場が戻るなんてことはなくて、これからも上がり続ける世界の物価。それに対する物価のあげられない日本。ですからこの隙間は埋まることなく、むしろ広がることしか考えられないでしょう。
これから10年かけて、日本の建設業はもっと深刻な状況に追い込まれていくはずです。
では一人親方はどうすべきかです。
企業努力が限界を迎えた時、個人の住宅はリノベーションと豪邸の二極化に進みます。
理由は先ほどお伝えした通り、日本人の収入の二極化が進むからですね。家を建てられる人はお金持ちだし、建てられない人はリノベーションに進んでいくと。
なぜなら中古物件の価格が人口減少により極端に安くなるからです。
つまり一般的な戸建ての需要は大幅に減り、低価格なマンションとリノベーションと豪邸の3つに需要が分かれます。
ですから一人親方はこの3種類のどこかを取れるようなスキルを身につけておくといいでしょう。
具体的には、本気の豪邸を立てるための希少なスキルだとか、リノベーションを安く抑える方法だとか、低価格のマンションを低コストで立てるための技術などが挙げられます。
そして自分で仕事をお客さんから取れるようになることもできるでしょう。いわゆる元請けというやつですが、需要が変化するときは必ず需要に対し供給の空洞ができます。
その空洞を見つけたときに、必死で入り込むことができれば、ライバルのいない場所で戦うことができて。ポジションを占領することも可能。
まとめ
まだまだウッドショックは続きそうです。
ピンチはチャンスとはよく言ったもので、この世界は弱肉強食ではなく適者生存です。
時代の移り変わりに適したものが残っていける時代になるでしょう。
もし乗り遅れれば、低予算で働かされることになりかねません。まだ間に合いますのでしっかりと準備するようにしてください。
ご希望のエリア、金額等をフォームから入力して申し込みしてください。当団体と契約のある全国の企業様からご連絡がいきます。もちろん無料です。
名称
北日本労災一人親方部会
理事長
中村 翔
認可
厚生労働大臣青森労働局承認
厚生労働大臣福島労働局承認
加入員資格
北海道・青森県・岩手県・秋田県・福島県・山形県・新潟県・宮城県にお住まいの建設工事に従事する一人親方とその家族従事者
所在地
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